龍虎図屏風りゅうこずびょうぶ
作品データ
- 作者:
- 長谷川等伯(はせがわとうはく)筆
- 時代:
- 桃山時代 17世紀
- 材質:
- 和紙に印刷
- 員数:
- 六曲一双
- テーマ:
- 海外に渡った日本の文化財
- 寸法:
- 各隻 縦153.5 × 横333.2 cm
- 寄贈先:
- 大分県立美術館地図
原本
- 所蔵:
- ボストン美術館
- 材質:
- 紙本墨画
解説
両隻にまたがる波を挟み、雲をよぶ龍と風を起こす虎が緊張感をもって対峙する。
本作は明治時代に来日し、ボストン美術館の日本美術コレクションの礎を築いた大コレクター、アーネスト・フェノロサとウィリアム・ビゲローの二人がそれぞれ右隻と左隻を収集した六曲一双の名品である。
作者の長谷川等伯は桃山時代に長谷川派の長として活躍した絵師で、当時画壇の頂点に君臨した狩野永徳率いる絵師集団、狩野派の牙城に果敢に挑んだ事で知られる。 本図は画中の「自雪舟五代長谷川法眼等伯筆六十八歳」の落款より慶長11年(1606)、等伯最晩年の作と知れるが、大画面に展開されるダイナミックな構成や力強い筆致からは、等伯の年齢を超越した覇気を感じることができる。