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作品詳細

鍋冠祭図なべかんむりまつりず

葛飾北斎

  • 「鍋冠祭図」 葛飾北斎

Facsimiles of works in the collection of the Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C. : Gift of Charles Lang Freer, F1904.177.

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作品データ
作者:
葛飾北斎(かつしかほくさい)筆
時代:
江戸時代 19世紀
材質:
和紙に印刷・金彩
員数:
二曲一隻
テーマ:
海外に渡った日本の文化財
寸法:
縦162.3 × 横166.0 cm
寄贈先:
墨田区
収蔵:
すみだ北斎美術館地図
原本
所蔵:
フリーア美術館
材質:
紙本着色金彩
解説

本作は「玉川六景図」と同様、フリーアが日本美術商・小林文七に斡旋された、山形県酒田の豪商の一族である本間耕曹から1904年に購入した、北斎の肉筆画二十点のうちのひとつ。
子どもを連れた母親を含む三人の女性たちが、画面左の赤い狩衣を来た神主からお祓いを受けている。鍋冠祭は、毎年5月3日、滋賀県米原市にある筑摩神社で行われる祭礼で、女性が関係を持った男性の数だけ鍋をかぶり神輿に従ったという。古くは「伊勢物語」に詠まれるなど、平安時代には既に都でも広く知られた祭だったようで、日本三大奇祭の一つに数えられる。本作の落款に北斎は「東陽」と冠しており、近江の人の依頼で描いたと推測されている。

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