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作品詳細

源氏物語・早蕨図げんじものがたり・さわらびず

葛飾北斎

  • 「源氏物語・早蕨図」 葛飾北斎

Facsimiles of works in the collection of the Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C. : Gift of Charles Lang Freer, F1904.184.

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作品データ
作者:
葛飾北斎(かつしかほくさい)筆
時代:
江戸時代 19世紀
材質:
絹本に印刷
員数:
一幅
テーマ:
海外に渡った日本の文化財
寸法:
縦100.8 × 横40.5 cm
寄贈先:
墨田区
収蔵:
すみだ北斎美術館地図
原本
所蔵:
フリーア美術館
材質:
絹本着色
解説

1904年にフリーアが購入した本作、「北斎戴斗(たいと)」の落款から、北斎50歳代の作品とわかる。
題名の「早蕨」とは、「源氏物語」の巻名で全五十四帖のうち第四十八帖、また、いわゆる「宇治十帖」の第四帖にあたる。本作は父である八の宮も姉大君も亡くした中君の元に、父の法の師であった宇治山の阿闍梨から例年通り、蕨や土筆が届いた場面を描く。中君は阿闍梨の心づくしに涙を落とし、「この春は誰にか見せむ 亡き人の形見に摘める 嶺の早蕨」という返歌を送る。

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