遊女図ゆうじょず
作品データ
- 作者:
- 葛飾北斎(かつしかほくさい)筆
- 時代:
- 江戸時代 18世紀
- 材質:
- 和紙に印刷
- 員数:
- 一幅
- テーマ:
- 海外に渡った日本の文化財
- 寸法:
- 縦71.4 × 横24.2 cm
- 寄贈先:
- 墨田区
- 収蔵:
- すみだ北斎美術館地図
原本
- 所蔵:
- フリーア美術館
- 材質:
- 紙本着色
解説
北斎は特に晩年期に多くの肉筆画を残しているが、本作は「宗理」という落款が示すように、師匠の勝川春章と断絶した、30歳代半ばという画歴の初期に描かれた作品で、美人画の大家・喜多川歌麿の影響が指摘されている。右手に握りしめた手紙が原因なのであろうか、桜の花が縁に散らされた着物の衿をかむ遊女の表情は、物思いに耽っているように感じられる。1903年、フリーアは本作を日本美術商の小林文七から入手した。