琵琶に白蛇図びわにしらへびず
作品データ
- 作者:
- 葛飾北斎(かつしかほくさい)筆
- 時代:
- 江戸時代 19世紀
- 材質:
- 絹本に印刷
- 員数:
- 一幅
- テーマ:
- 海外に渡った日本の文化財
- 寸法:
- 縦36.1 × 横44.0 cm
- 寄贈先:
- 墨田区
- 収蔵:
- すみだ北斎美術館地図
原本
- 所蔵:
- フリーア美術館
- 材質:
- 絹本着色
解説
琵琶を包む色鮮やかな袋に赤目の白蛇が絡みつく。琵琶は七福神の一人として知られる弁財天の持ち物で、白蛇は弁財天の眷属(けんぞく)である。落款には弘化4(1847)年の4月20日、己巳(つちのとみ)の日(弁財天の縁日)という60日に一度の吉日に、北斎が本作を描き出した旨が記される。弁財天は財運の他、芸術を司る神として知られるが、「真正の画工」を目指した北斎の切なる願いが本作には込められているのかもしれない。