秋草図屏風あきくさずびょうぶ
作品データ
- 作者:
- 俵屋宗雪(たわらやそうせつ)筆
- 時代:
- 江戸時代 17世紀
- 材質:
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 員数:
- 六曲一双
- テーマ:
- 歴史をひもとく文化財
- 寸法:
- 各隻 縦158.5 × 横362.6 cm
- 寄贈先:
- 独立行政法人国立文化財機構地図
原本
- 所蔵:
- 東京国立博物館
- 材質:
- 紙本金地着色
解説
俵屋宗雪(生没年不詳)は江戸時代前期の絵師で、琳派の祖・俵屋宗達及びその工房が用いた「伊年」印を受け継いだことから、宗達の後継者と考えられている。はじめ京都で活動した後、加賀藩前田家の御用絵師として金沢に下り活躍した。
緑青が薄く塗られた金地の野辺に、菊、萩、女郎花(おみなえし)、芒(すすき)、芙蓉(ふよう)といった秋の草花が咲き乱れる本作は宗雪の代表作として知られ、高円宮家に伝来した。宗雪は寛永19年(1642)頃、「法橋(ほっきょう)」の位に叙されており、「宗雪法橋」の落款を用いた本作はそれ以降に制作されたことが分かる。