唐船・南蛮船図屏風とうせん・なんばんせんずびょうぶ
作品データ
- 作者:
- 狩野孝信(かのうたかのぶ)筆
- 時代:
- 安土桃山~江戸時代 17世紀
- 材質:
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 員数:
- 六曲一双
- テーマ:
- 歴史をひもとく文化財
- 寸法:
- 各隻 縦155.6 × 横361.0 cm
- 寄贈先:
- 独立行政法人国立文化財機構地図
原本
- 所蔵:
- 九州国立博物館
- 材質:
- 紙本金地着色
解説
桃山時代から江戸時代初期にかけて来日した、ポルトガル人ら南蛮人との交易の様子を描いた南蛮屏風。現在国内外で90点以上が確認されているが、本作の大きな特徴として左隻に中国の港の光景が描かれていることが挙げられる。これは南蛮屏風の成立以前、日中貿易の様子を描いた「唐船図」の伝統を踏襲するものとして大変貴重である。両隻を通じて、人物、舶来品などのモチーフは繊細かつ多彩に描かれ、当時の日本と中国の港町の賑わいを感じさせる。
本作は落款や印章は伴わないものの、絵の特徴から作者は狩野永徳の次男、狩野孝信(1571~1618)と考えられている。