紅葉に流水・山景図屏風もみじにりゅうすい・さんけいずびょうぶ
Ikeda Koson / Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Purchase — Harold P. Stern Memorial Fund and funds provided by the Friends of the Freer and Sackler Galleries in appreciation of James W. Lintott and his exemplary service to the Galleries as chair of the Board of Trustees (2011-2015), F2014.7.1-2
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作品データ
- 作者:
- 池田孤邨(いけだこそん)筆
- 時代:
- 江戸時代 19世紀
- 材質:
- 和紙に印刷・金箔貼付(表)
和紙に印刷(裏) - 員数:
- 六曲一双(表裏)
- テーマ:
- 海外に渡った日本の文化財
- 寸法:
- 各隻 縦166.3 × 横343.2 cm
- 寄贈先:
- 阿賀野市(活用協力:新潟市)
原本
- 所蔵:
- スミソニアン国立アジア美術館
- 材質:
- 紙本金地着色(表)
紙本着色(裏)
解説
越後国水原近辺(現在の新潟県阿賀野市)の出身とされる池田孤邨は、江戸琳派を確立した酒井抱―に学び、兄弟子である鈴木其一と並ぶ高弟として、江戸時代後期に活躍した。
両面屏風の本作は孤邨畢生(ひっせい)の大作で、表側には大胆に配された金地を背景に紅葉と秋草の間を群青の川が流れる色鮮やかな世界、対象的に裏側には連なる山々を背後にたたえる水辺の風景が水墨のモノクロームで描かれる。本人自筆と思われる箱書きから、本作は孤邨が40代後半から没年までを過ごした両国久松町の自宅で描かれたこと、そして表裏に書かれる款記から、紅葉に流水図が1856年、山水図が1858年と、孤邨が最も脂の乗った50代に完成させたことが明らかとなっている。