秋草図屏風
あきくさずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト 第13期 2019-2020年
- 寄贈先
- 東京国立博物館(国立文化財機構)
原本
- 指定
- 重要文化財
- 作者
- 俵屋宗雪(たわらやそうせつ)
- 時代
- 江戸時代 17世紀
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦158.5 × 横362.6 cm
- 所蔵
- 東京国立博物館
解説
緑を薄塗りした金地の野辺に、萩(はぎ)、薄(すすき)、女郎花(おみなえし)、芙蓉(ふよう)など咲き乱れる秋の草花。地面の起伏と草花の布置(ふち)とが協調して波状の動きを作り、澄んだ秋の大気が吹き抜ける。宗雪は、あの俵屋宗達(たわらやそうたつ)の後継者であり、はじめ京都で活躍し、後に加賀金沢で前田家に仕えた。
二つの画面で1セットの屏風です。淡いグリーンが透ける、金色のなだらかな地面の盛り上がりが幾重にも連なっています。ここは、起伏に富んだ場所のようです。そこには、薄(ススキ)、菊、萩、黄蜀葵(トロロアオイ)、芙蓉(フヨウ)、女郎花(オミナエシ)といった草花が勢い良く生い茂っています。草花の種類からいって、季節は夏から秋でしょうか。多くの種類の草花が描かれていますが、色合いは白、緑、黄色系にまとめられているので、爽やかな統一感があります。 左右の端にある菊は、貝殻から作られる白い顔料・胡粉を厚く盛り上げて描かれています。左右の端の菊がほぼ同じ高さに描かれているので、右と左の屏風を入れ替えても絵がつながります。地面の盛り上がりもつながります。澄んだ秋の空の下、草花が延々と続く野辺を歩く気分で、ご覧ください。 作者の俵屋宗雪は、江戸時代初期に活躍した俵屋宗達の後継者。はじめ京都で活躍し、のちに加賀金沢で前田家に仕えました。
— Colbase解説より