富士田園景図
ふじでんえんけいず
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金彩
- 制作
- 綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
- 寄贈先
- すみだ北斎美術館(墨田区)
原本
- 作者
- 葛飾北斎(かつしかほくさい)
- 時代
- 江戸時代 19世紀
- 材質
- 紙本着色金彩
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦150.6 × 横351.0 cm
- 所蔵
- スミソニアン国立アジア美術館
解説
はるかに霊峰富士をのぞむ田園の風景が描かれた六曲一双屏風。屋根の茅を葺き替える男たち、砧を打つ女たち、獅子舞を披露する一団など、右左隻の連続した構図の中に多種多様な暮らしぶりが見て取れる。木版、肉筆を問わず多くの作品を残した北斎だが、屏風作品は多くなく、本作はおそらく北斎の手による唯一の六曲一双屏風として大変重要な作品。この屏風は豊かな色調に金彩という豪華さから、「冨嶽三十六景」が出版された1830年頃に求めに応じて制作されたと考えられており、北斎と上層階級の関係を知る上でも貴重である。1902年、フリーアはこれら右隻と左隻を、東洋美術史家のアーネスト・フェノロサと彼の前妻から別々に購入した。