上:綴プロジェクトにより制作された高精細複製品の画像を使用しております。これら画像の無断複写・複製・転載を禁じます。
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風神雷神図屏風
ふうじんらいじんずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト
第4期 2010-2011年
第14期 2020-2021年 - 寄贈先
- 大本山 建仁寺
原本
- 指定
- 国宝
- 作者
- 俵屋宗達(たわらやそうたつ)
- 時代
- 江戸時代 17世紀
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 二曲一双
- 寸法
- 各隻 縦154.5 × 横169.8cm
- 所蔵
- 大本山 建仁寺
解説
後の尾形光琳、酒井抱一らへと続く、琳派の祖とされる俵屋宗達。その生涯には謎が多いが、京都で絵屋を営む上層町衆の出身であつたと考えられ、既存流派の形式にとらわれることなく、金銀泥を活かした装飾的かつ斬新な造形を生み、当時の宮中や町衆などの間で人気を博した。琳派の象徴的作品であるだけでなく、日本美術史上の傑作として名高い本作は、落款・印章は伴わないものの俵屋宗達の手によるものとして疑いはない。もともと風神は風、雷神は雷・雨を司る自然を神格化したものであるが、日本では仏教の千手観音の舎属(けんぞく)とされてきた。二神のみを絵画の主題として描く、本図のダイナミックな構図は宗達独自の着想と考えられ、当時の自由でおおらかな気風を今に伝える。
本作は定かではないものの、京都の豪商、打它公軌(うだきんのり)が京都・妙光寺の再興を祈念して、宗達に制作を依頼、後に現在の所蔵者である建仁寺に移されたと言い伝えられている。