WORKS
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源氏物語・早蕨図

げんじものがたり・さわらびず

葛飾北斎

源氏物語・早蕨図 展示の様子

源氏物語・早蕨図

げんじものがたり・さわらびず

高精細複製品

材質
絹本に印刷
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
絹本着色
員数
一幅
寸法
縦100.8 × 横40.5 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

1904年にフリーアが購入した本作、「北斎戴斗(たいと)」の落款から、北斎50歳代の作品とわかる。
題名の「早蕨」とは、「源氏物語」の巻名で全五十四帖のうち第四十八帖、また、いわゆる「宇治十帖」の第四帖にあたる。本作は父である八の宮も姉大君も亡くした中君の元に、父の法の師であった宇治山の阿闍梨から例年通り、蕨や土筆が届いた場面を描く。中君は阿闍梨の心づくしに涙を落とし、「この春は誰にか見せむ 亡き人の形見に摘める 嶺の早蕨」という返歌を送る。

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトとは

綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。