WORKS
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源氏物語図屏風

げんじものがたりずびょうぶ

土佐光吉

源氏物語図屏風 展示の様子

源氏物語図屏風

げんじものがたりずびょうぶ

高精細複製品

材質
和紙に印刷・金箔貼付
制作
綴プロジェクト 第9期 2015-2016年
寄贈先
平等院

原本

作者
土佐光吉(とさみつよし)
時代
安土桃山時代 16世紀
材質
紙本金地着色
員数
四曲一双
寸法
各隻 縦166.4 × 横355.6 cm
所蔵
メトロポリタン美術館

解説

本作は土佐光吉筆と伝わる大画面作品の中でも数少ない真筆とされる。画中には光吉が最も得意とした王朝文学の傑作、源氏物語の、「関屋」、「御幸」、そして宇治十帖の一つでもある「浮舟」の場面が描かれている。左隻の左下には本図が光吉筆で、一部を光吉の孫で土佐派中興の祖として知られる光起が補筆したとする、元禄5年(1692)の紙中極があり、土佐派の繋がりを示す資料としても価値が高い。また、国宝に指定されている俵屋宗達「関屋澪標図屏風」(静嘉堂文庫美術館所蔵)の画題、構図選択については、本作を手本にしたとする説もあり、当時の源氏絵描きの第一人者としての光吉の影響力を語る上で非常に興味深い。

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトとは

綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。