漁樵問答図
ぎょしょうもんどうず
高精細複製品
- 材質
- 絹本に印刷
- 制作
- 綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
- 寄贈先
- すみだ北斎美術館(墨田区)
原本
- 作者
- 葛飾北斎(かつしかほくさい)
- 時代
- 江戸時代 19世紀
- 材質
- 絹本着色
- 員数
- 双幅
- 寸法
- 各 縦113.0 × 横39.6 cm
- 所蔵
- スミソニアン国立アジア美術館
解説
魚籠(びく)を脇に置き、漂う波の前に腰掛ける漁師と背後にそびえる奇岩を前に煙管をくわえた樵夫(しょうふ)。本作は俗人を離れ、大自然を友に悠々と生を送る両者が互いの天分について語り合う「漁樵問答」に基づいていると考えられる。ただ同時に、魚籠に入れられた鳥の羽からは、漁師の白龍が三保の松原で天女の羽衣を見つける能の演目「白龍」、また樵夫が腰から下げる瓢箪からは、孝行息子が老父のために汲んだ湧水が酒に変わり、それを飲んだ父の病気が治ったという「養老孝子伝説」、それぞれ別の説話を想起することもできる。北斎90歳、絶筆ともいわれる本作。2人の達観した表情は北斎の心情を投影しているのかもしれない。