WORKS
46

漁樵問答図

ぎょしょうもんどうず

葛飾北斎

漁樵問答図 展示の様子

漁樵問答図

ぎょしょうもんどうず

高精細複製品

材質
絹本に印刷
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
絹本着色
員数
双幅
寸法
各 縦113.0 × 横39.6 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

魚籠(びく)を脇に置き、漂う波の前に腰掛ける漁師と背後にそびえる奇岩を前に煙管をくわえた樵夫(しょうふ)。本作は俗人を離れ、大自然を友に悠々と生を送る両者が互いの天分について語り合う「漁樵問答」に基づいていると考えられる。ただ同時に、魚籠に入れられた鳥の羽からは、漁師の白龍が三保の松原で天女の羽衣を見つける能の演目「白龍」、また樵夫が腰から下げる瓢箪からは、孝行息子が老父のために汲んだ湧水が酒に変わり、それを飲んだ父の病気が治ったという「養老孝子伝説」、それぞれ別の説話を想起することもできる。北斎90歳、絶筆ともいわれる本作。2人の達観した表情は北斎の心情を投影しているのかもしれない。

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。