白象黒牛図屏風
はくぞうこくぎゅうずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金泥引
- 制作
- 綴プロジェクト 第6期 2012-2013年
- 寄贈先
- 仙台市博物館
原本
- 作者
- 長沢芦雪(ながさわろせつ)
- 時代
- 江戸時代 18世紀
- 材質
- 紙本墨画金泥引
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦155.3 × 横359.0 cm
- 所蔵
- ロサンゼルス・カウンティ美術館
解説
近年、伊藤若冲、曽我蕭白らとともに奇想の絵師として人気を博す長沢芦雪の傑作である。京都の武家に生まれた芦雪は、江戸時代を代表する画家である円山応挙に師事、早くから才覚を表し、応挙の高弟として活躍した。本作においても写実を重視した円山派の卓越した画技を牛や象に見て取ることができる。しかし、それ以上に目を引くのが、芦雪が見せる機知性であろう。六曲一双の画面をはみ出すほどに大きく描かれた白象と黒牛、またその巨大さを黒い烏と白い仔犬をそれぞれに配すことでさらに強調するという、大胆な構図と大小・白黒の対比の妙には、200年以上の時を経ても全く色褪せない芦雪のセンスが存分に発揮されている。