WORKS
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波濤図

はとうず

葛飾北斎

波濤図 展示の様子

波濤図

はとうず

高精細複製品

材質
絹本に印刷
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
絹本着色
員数
一幅
寸法
縦126.0 × 横46.7 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

激しくうねり、岸壁へと押し寄せる荒波と、そのはるか先に連なる長閑な茅葺集落の、静と動の対比が印象的な本作。鉤爪状の波頭は、北斎による木版画の代表作で世界的にも最も知られた日本美術品の一つと言える「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を彷彿とさせる。また前景と後景の描き方からは、日本美術の伝統に西洋の遠近法を融合させる、北斎の卓越した技術を見て取る事ができる。落款から北斎88歳、没する二年前に描かれたことがわかる本作をフリーアは1905年、日本美術商の小林文七から購入した。

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『文藝春秋』2019年11月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトとは

綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。