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囲碁図(琴棋書画図のうち)

いごず

狩野派

囲碁図(琴棋書画図のうち) 展示の様子

囲碁図(琴棋書画図のうち)

いごず

高精細複製品

材質
和紙に印刷・金箔貼付
制作
綴プロジェクト 第1期 2007-2008年
寄贈先
花園大学

原本

作者
狩野派(かのうは)
時代
安土桃山時代 16世紀
材質
紙本金地着色
員数
襖四面
寸法
各面 縦174.0 × 横139.7 cm
所蔵
シアトル美術館

解説

元来、龍安寺の方丈に収められていた71枚の襖のうちの四面である。19世紀後半廃仏毀釈運動により龍安寺の敷地のほとんどは国に接収され経済事情が極度に悪化する中、福岡県の炭鉱王、伊東傳衛門に売却された。伊東傳衛門の邸宅である、通称「あかがね御殿」に龍安寺の襖絵がおかれていたが、漏電が原因で焼失、襖絵はたまたま庫裏に納められていたことから難を逃れた。これが機会で手放されることとなる(昭和26年〜27年頃)。その後の襖絵の経緯はようとして知られていないが、現在所在の知られている襖絵は、メトロポリタン美術館所蔵『列子御風図』四面および裏面に描かれた中国の古の人物描写画四面とシアトル美術館所蔵『琴棋書画襖のうち囲碁図』四面、イギリス美術商ロバート・ソワーズ氏所蔵『芭蕉図』全九面(京都の古美術商から購入)の全二十一面のみである。龍安寺に収められていた時を想定すると、枯山水の石庭の簡素さと、狩野派により描かれた絢爛豪華な金碧障壁画の対比がその空間に表されており、禅文化独特の様相を表していると言える。

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『文藝春秋』2019年8月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。