WORKS
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十二ヶ月花鳥図

じゅうにかげつかちょうず

葛飾北斎

十二ヶ月花鳥図 展示の様子

十二ヶ月花鳥図

じゅうにかげつかちょうず

高精細複製品

材質
和紙に印刷
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
紙本着色
員数
六曲一双
寸法
第一・六扇 各 縦146.4 × 横51.8 cm
第二ー五扇 各 縦146.4 × 横56.5 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

押絵貼りの十二面に季節の花鳥が活き活きと描かれる六曲一双の屏風。画題自体は平安の歌人・藤原定家による「詠花鳥和歌(えいかちょうわか)」に基づいているものの、各月のモチーフは定型に捉われず、北斎独自の解釈によって選定されている。一つ一つを見ていくと、右隻第一扇から、雪柳にとまる鶴、桜の枝が垂れる池を泳ぐ魚、蝙蝠を見上げる狐、燕子花(かきつばた)の上を飛ぶ杜鵑(ほとどぎす)、水藻の中を泳ぐ亀、そして蓮の傍らに立つ白鷺、また左隻には、右側から葛を見上げる鶏、梔子(くちなし)にとまる頬白、菊と鵞鳥、紅葉にとまる雉、薊(あざみ)に舞い降りる雁、最後に盥(たらい)の下でじゃれあう仔犬たちが描かれている。1904年、日本美術商の小林文七を通し、山形県酒田の豪商・本間家の出身である本間耕曹から、「玉川六景図」などと共に、フリーアが購入した肉筆画のうちの一点。

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『文藝春秋』2020年9月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。