桐竹鳳凰孔雀図屏風
きりたけほうおうくじゃくずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト 第17期 2024-2025年
- 寄贈先
- 和泉市久保惣記念美術館
原本
- 作者
- 伝 土佐光吉(でん とさみつよし)
- 時代
- 桃山時代(16世紀)
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦160.5 × 横362.0 cm
- 所蔵
- クリーブランド美術館
解説
金地に桐の樹と竹を背景に、右隻に鳳凰、左隻に孔雀を描いた絢爛豪華な六曲一双の屏風。鳳凰は古代中国において青桐の樹に宿り、竹の実を食べるとされ、優れた為政者の誕生を予兆する存在として尊ばれた。また、孔雀は毒蛇を食べることから、邪悪なものを退ける霊鳥とされ、両者の組み合わせは吉兆の画題として好まれた。
鳳凰の足元に描かれるスミレやツクシなどから右隻は春を、一方で孔雀の周りに描かれるリンドウやホオズキから左隻は秋の季節を表していると考えられる。
作者は描写の特徴から、和泉国(現在の大阪府南部)の新興都市・堺に拠点を構え活躍した土佐光吉(1539-1613)の名が挙げられている。
本作は、白鶴美術館に所蔵される狩野元信の「四季花鳥図屏風」(綴プロジェクト第2期制作)などの狩野派作品と類似点が指摘されており、土佐派による狩野派の学習を示す一端として注目される。