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孔雀明王像
くじゃくみょうおうぞう
高精細複製品
- 材質
- 絹本に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト 第14期 2020-2021年
- 寄贈先
- 東京国立博物館(国立文化財機構)
原本
- 指定
- 国宝
- 時代
- 平安時代 12世紀
- 材質
- 絹本着色
- 員数
- 一幅
- 寸法
- 縦147.9 × 横98.9 cm
- 所蔵
- 東京国立博物館
解説
正面向きで孔雀の背に乗る仏様。これは、様々な災いを除く力があるとされる孔雀明王(くじゃくみょうおう)を描いた作品です。明王は怒ることで人々を導くとされる仏様ですが、この孔雀明王はいつくしみ、あわれむ慈悲の表情を浮かべています。 現存する孔雀明王像の中でも最高傑作と言われるこの作品は、華やかな彩色が目を引きます。ハイライトや色のぼかしを巧みに加え、柔らかでふっくらとした印象を生み出しています。 彩色とともに注目していただきたいのが、金を使った装飾です。ネックレスや腕輪などのアクセサリーには金をたたいて極薄のシート状にのばした金箔を貼り、衣には金箔を細く切って貼りつける截金(きりかね)という技法で文様をあらわしています。一方、孔雀の羽や蓮の葉脈などは、粉末状にした金を動物の骨や皮からつくられた接着剤・膠(にかわ)で溶いた金泥(きんでい)という絵具で、柔らかく描いています。質感の異なる金を使い分けることで、きらびやかでありながらも繊細な仕上がりになっています。 平安仏画の優美な世界観をお楽しみください。
— Colbase解説より