WORKS
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見返り美人図

みかえりびじんず

菱川師宣

見返り美人図 展示の様子

見返り美人図

みかえりびじんず

高精細複製品

材質
絹本に印刷
制作
ぶんかつ共同研究プロジェクト 2019年
所蔵
東京国立博物館

原本

作者
菱川師宣(ひしかわもろのぶ)
時代
江戸時代 17世紀
材質
絹本着色
員数
一幅
寸法
縦63.0 × 横31.2 cm
所蔵
東京国立博物館

解説

緋色(ひいろ)の衣裳をまとった美人がふと見返る一瞬を描いている。縫箔師(ぬいはくし)であった師宣の描く艶やかな衣装の女性像は「師宣の美女こそ江戸女」と賞賛され人気を博した。落款(らっかん)の「房陽」は出身地房州(千葉)、「友竹」は晩年の雅号である。
菱川師宣(ひしかわもろのぶ)が描いた肉筆の浮世絵で、切手のデザインになったことでも有名な作品です。鮮やかな紅色の衣裳をまとった女性が、足をとめて振り返っています。こちらからは彼女の横顔しか見えませんが、その分、後姿から当時のファッション・トレンドをしっかりと楽しむことができます。ヘアースタイルは、下げた髪の先端を輪に結んだ「玉結び」。この頃流行した髪型です。髪にさした櫛は高級品の鼈甲(べっこう)のようです。振袖は、紅色の光沢のある地に小花模様の地紋が織り出され、大輪の菊と桜の「花の丸模様」が散らされています。これも当時流行したもの。これらの模様は、鹿の子絞りや絹糸、金糸の刺繍、あるいは金箔などで表されたものでしょう。菱川師宣が、きものを刺繍と金銀の箔で飾る縫箔師(ぬいはくし)であったことを思えば、こうした細かいデザインの表現はお手の物でしょう。結び手が左右に長く垂れた帯は、人気の女形役者・上村吉弥(かみむらきちや)が発信元となった「吉弥結び」。これだけファッショナブルに贅を尽くしたお洒落な女性がいったい何者だったのか、気になりますが、モデルは分かっていません。師宣の描く女性像はたいへん人気で、「師宣の美女こそ江戸女」と賞賛されました。

— Colbase解説より

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キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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