WORKS
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紅葉に流水/山景図屏風

もみじにりゅうすい/さんけいずびょうぶ

池田孤邨

紅葉に流水 展示の様子
山景図屏風 展示の様子

紅葉に流水/山景図屏風

もみじにりゅうすい/さんけいずびょうぶ

高精細複製品

材質
和紙に印刷・金箔貼付(表)
和紙に印刷(裏)
制作
綴プロジェクト第16期 2023-2024年
寄贈先
阿賀野市(活用協力:新潟市)

原本

作者
池田孤邨(いけだこそん)
時代
江戸時代 19世紀
材質
紙本金地着色(表)
紙本着色(裏)
員数
六曲一双(表裏)
寸法
各隻 縦166.3 × 横343.2cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

越後国水原近辺(現在の新潟県阿賀野市)の出身とされる池田孤邨は、江戸琳派を確立した酒井抱―に学び、兄弟子である鈴木其一と並ぶ高弟として、江戸時代後期に活躍した。
両面屏風の本作は孤邨畢生(ひっせい)の大作で、表側には大胆に配された金地を背景に紅葉と秋草の間を群青の川が流れる色鮮やかな世界、対象的に裏側には連なる山々を背後にたたえる水辺の風景が水墨のモノクロームで描かれる。本人自筆と思われる箱書きから、本作は孤邨が40代後半から没年までを過ごした両国久松町の自宅で描かれたこと、そして表裏に書かれる款記から、紅葉に流水図が1856年、山水図が1858年と、孤邨が最も脂の乗った50代に完成させたことが明らかとなっている。

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトとは

綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。