WORKS
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鍋冠祭図

なべかんむりまつりず

葛飾北斎

鍋冠祭図 展示の様子

鍋冠祭図

なべかんむりまつりず

高精細複製品

材質
和紙に印刷・金彩
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
紙本着色金彩
員数
二曲一隻
寸法
縦162.3 × 横166.0 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

本作は「玉川六景図」と同様、フリーアが日本美術商・小林文七に斡旋された、山形県酒田の豪商の一族である本間耕曹から1904年に購入した、北斎の肉筆画二十点のうちのひとつ。
子どもを連れた母親を含む三人の女性たちが、画面左の赤い狩衣を来た神主からお祓いを受けている。鍋冠祭は、毎年5月3日、滋賀県米原市にある筑摩神社で行われる祭礼で、女性が関係を持った男性の数だけ鍋をかぶり神輿に従ったという。古くは「伊勢物語」に詠まれるなど、平安時代には既に都でも広く知られた祭だったようで、日本三大奇祭の一つに数えられる。本作の落款に北斎は「東陽」と冠しており、近江の人の依頼で描いたと推測されている。

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『文藝春秋』2020年8月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトとは

綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。