Katsushika Hokusai / National Museum of Asian Art, Smithsonian Institution, Freer Collection, Gift of Charles Lang Freer, F1904.177
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鍋冠祭図
なべかんむりまつりず
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金彩
- 制作
- 綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
- 寄贈先
- すみだ北斎美術館(墨田区)
原本
- 作者
- 葛飾北斎(かつしかほくさい)
- 時代
- 江戸時代 19世紀
- 材質
- 紙本着色金彩
- 員数
- 二曲一隻
- 寸法
- 縦162.3 × 横166.0 cm
- 所蔵
- スミソニアン国立アジア美術館
解説
本作は「玉川六景図」と同様、フリーアが日本美術商・小林文七に斡旋された、山形県酒田の豪商の一族である本間耕曹から1904年に購入した、北斎の肉筆画二十点のうちのひとつ。
子どもを連れた母親を含む三人の女性たちが、画面左の赤い狩衣を来た神主からお祓いを受けている。鍋冠祭は、毎年5月3日、滋賀県米原市にある筑摩神社で行われる祭礼で、女性が関係を持った男性の数だけ鍋をかぶり神輿に従ったという。古くは「伊勢物語」に詠まれるなど、平安時代には既に都でも広く知られた祭だったようで、日本三大奇祭の一つに数えられる。本作の落款に北斎は「東陽」と冠しており、近江の人の依頼で描いたと推測されている。