WORKS
75

南蛮屏風

なんばんびょうぶ

南蛮屏風 展示の様子

南蛮屏風

なんばんびょうぶ

高精細複製品

材質
和紙に印刷・金箔貼付
制作
綴プロジェクト 第17期 2024-2025年
寄贈先
長崎県

原本

時代
桃山時代 17世紀初期
材質
紙本金地着色
員数
六曲一双
寸法
各隻 縦146.7 × 横337.2 cm
所蔵
クリーブランド美術館

解説

南蛮屏風は、16世紀後半から17世紀前半にかけて、ポルトガルをはじめとするヨーロッパから来航した異国の人々や文化を描いた作品である。「南蛮」という言葉は、彼らが主に東南アジアを経由して南方から来日し、当時の日本とは異なる風習や習慣を持っていたことに由来する。
本作では、左隻にポルトガル船の入港から交易品の荷下ろし、右隻には外国人がキリスト教の修道院へ向かう行列と、それを興味深げに見守る日本人の姿が描かれている。他の南蛮屏風に比べ、人物表現の多様さや、迫力ある波の描写に特徴がある。
この屏風は、長崎の資産家であり、南蛮美術のコレクターとして知られた永見徳太郎(1890-1950)の愛蔵品だったが、1934年(昭和9年)頃に手放されたとされる。その後は流転の運命を辿ったが、現在は海を渡り、クリーブランド美術館に所蔵されている。

綴プロジェクト作品ができるまで イメージ画像

綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

綴プロジェクトとは イメージ画像

綴プロジェクトとは

綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。