南蛮屏風
なんばんびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト 第17期 2024-2025年
- 寄贈先
- 長崎県
原本
- 時代
- 桃山時代 17世紀初期
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦146.7 × 横337.2 cm
- 所蔵
- クリーブランド美術館
解説
南蛮屏風は、16世紀後半から17世紀前半にかけて、ポルトガルをはじめとするヨーロッパから来航した異国の人々や文化を描いた作品である。「南蛮」という言葉は、彼らが主に東南アジアを経由して南方から来日し、当時の日本とは異なる風習や習慣を持っていたことに由来する。
本作では、左隻にポルトガル船の入港から交易品の荷下ろし、右隻には外国人がキリスト教の修道院へ向かう行列と、それを興味深げに見守る日本人の姿が描かれている。他の南蛮屏風に比べ、人物表現の多様さや、迫力ある波の描写に特徴がある。
この屏風は、長崎の資産家であり、南蛮美術のコレクターとして知られた永見徳太郎(1890-1950)の愛蔵品だったが、1934年(昭和9年)頃に手放されたとされる。その後は流転の運命を辿ったが、現在は海を渡り、クリーブランド美術館に所蔵されている。