WORKS
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年始回りの遊女図

ねんしまわりのゆうじょず

葛飾北斎

年始回りの遊女図 展示の様子

年始回りの遊女図

ねんしまわりのゆうじょず

高精細複製品

材質
絹本に印刷
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
絹本着色
員数
一幅
寸法
縦110.4 × 横41.8 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

豪華な衣装と髪飾りで艶やかに装った花魁が、着物の褄(つま)を取りながら年始回りのため郭(くるわ)を歩く、道中の姿が描かれる。徳川幕府公認の遊郭であった吉原には、元旦・二日に「仕着日(しきせび)」という、遊女屋から遊女にそれぞれの格に応じた小袖が贈られる風習があり、彼女たちはそれを着て、茶屋などに年始の挨拶に回ったという。道中の際の歩き方は「八文字」とよばれ、本図の通り、花魁たちは下駄を高く上げ、足先をぐるりと弧を描くようにして、ゆっくりと歩を進めた。華やかな本作は「前北斎戴斗(たいと)」の落款から、北斎50歳代の頃の制作とわかる。

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『文藝春秋』2020年2月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。