WORKS
43

雷神図

らいじんず

葛飾北斎

雷神図 展示の様子

雷神図

らいじんず

高精細複製品

材質
和紙に印刷
制作
綴プロジェクト 第12期 2018-2019年
寄贈先
すみだ北斎美術館(墨田区)

原本

作者
葛飾北斎(かつしかほくさい)
時代
江戸時代 19世紀
材質
紙本着色
員数
一幅
寸法
縦126.9 × 横53.8 cm
所蔵
スミソニアン国立アジア美術館

解説

渦巻く暗雲の中、背中の太鼓を打ち鳴らす雷神。頭上から走る二本の赤い閃光と黒い飛沫が荒天を予感させる。古来より日本人にとってなじみの深い雷神であるが、俵屋宗達「風神雷神図屏風」をはじめ、多くの雷神図が親しみを感じさせるのに対し、北斎が描く本作はその存在が畏怖の対象である事を再認識させる。落款から88歳の作品とわかるが、衰えは全く感じられず、むしろ最晩年にあっても尽きる事のない北斎のエネルギーを強く感じさせる。
元の所蔵者であった東洋美術史家のアーネスト・フェノロサは、本作について「これまでに見た日本美術の『雷神』を題材とした作品の中で、最も優れた作である」と高く評価している。

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『文藝春秋』2020年5月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。