桜図屏風
さくらずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト 第5期 2011-2012年
- 寄贈先
- 東京都美術館(公益財団法人 東京都歴史文化財団)
原本
- 作者
- 伝 俵屋宗達(でん たわらやそうたつ)
- 時代
- 江戸時代 17世紀
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦148.0 × 横371.0 cm
- 所蔵
- スミソニアン国立アジア美術館
解説
貴族の女性達が満開の桜の庭を散策し、近くには牛車がとまり、従者達が高い柴垣のかたわらでくつろぐ風景を描く。画面を斜めに走る垣根は構図に空間の意識をそえるとともに、その昔、高貴な者だけの楽しみであった庭と外の世界を分けへだてている。俵屋宗達や彼の追随者により17世紀に確立された極簡素化された構成のスタイルを受け継ぐ作品である。花見は奈良時代の貴族の行事が起源とされるが、当時梅を鑑賞していたものが平安時代に貴族の間で桜を邸内に植えるのが流行し桜の鑑賞へと変化。江戸時代に花見の風習が庶民に広まり、現代においても春の季節感をつくる日本特有の風物となっている。