WORKS
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山水図襖

さんすいずふすま

長谷川等伯

山水図襖 展示の様子

山水図襖

さんすいずふすま

高精細複製品

材質
和紙に印刷・雲母加工
制作
綴プロジェクト 第3期 2009-2010年
寄贈先
高台寺 塔頭 圓徳院

原本

指定
重要文化財
作者
長谷川等伯(はせがわとうはく)
時代
安土桃山時代 16世紀
材質
紙本墨画(雲母刷り唐紙に墨画)
員数
襖三十二面
寸法
各 縦177.0 × 横93.9 cm
所蔵
高台寺 塔頭 圓徳院

解説

もとは大徳寺三玄院にあった襖で、三十二面が高台寺圓徳院に移った。三玄院創建の天正17年(1589)長谷川等伯51歳の時の作品とされている。襖絵を描きたいとの依頼を三玄院の開祖春屋宗園(しゅんおくそうえん)和尚に断られていた等伯が、ある日和尚の留守中に訪ね、周囲の制止も聞かずに一気に描き上げたという逸話が残る。雲母(きら)刷りの桐花紋のついた唐紙の上に描かれた珍しい作品で、一見素朴な風景も桐花紋を牡丹雪と見立てて眺めると雄大な冬景色へと昇華をとげる。のちに狩野派を脅かす等伯の円熟に達しようとする時期の作品である。綴プロジェクト第3期に四面を制作し寄贈したのち、2010年10月、残り二十八面を金沢国際文化交流研究所の協力を受けて制作し、寄贈した。

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『文藝春秋』2018年8月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。