Tawaraya Sōtatsu / Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1900.24
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扇面散図屏風
せんめんちらしずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔貼付
- 制作
- 綴プロジェクト第16期 2023-2024年
- 寄贈先
- 金沢美術工芸大学
原本
- 作者
- 俵屋宗達(たわらやそうたつ)
- 時代
- 江戸時代 17世紀
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 六曲一隻
- 寸法
- 縦154.5 × 横362 cm
- 所蔵
- スミソニアン国立アジア美術館
解説
扇子は日本で生まれた道具で、その歴史は長く、古くは奈良時代まで遡るという。涼をとるための実用目的だけでなく、日常のアクセサリーとして、また祭礼や芸能にも用いられる中で、絵画や和歌とも深く結びつき発展した。
本作は保元平治物語や北野天神縁起などの物語や花鳥草木を主題にした42枚の扇を六曲一隻の屏風に美しくレイアウトしたもの。このような扇を様々な角度に開いて散らしたものを『扇面散らし』といい、吉祥の文様として今日でも広く愛されている。
作者は琳派の祖・俵屋宗達。その生涯の多くは謎に包まれているが、「俵屋」という屋号で、冊子本、巻物の料紙下絵などを制作する、当時絵屋と呼ばれた絵画工房を率いたとされている。なかでも扇絵は、「あふぎはみやこの俵屋」と評されるほど、その後の宗達の名声への道を切り開く主力商品であった。