四条河原図屏風
しじょうがわらずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金箔・金泥
- 制作
- 綴プロジェクト 第15期 2022-2023年
- 寄贈先
- 東京国立博物館(国立文化財機構)
原本
- 時代
- 江戸時代 17世紀
- 材質
- 紙本金地着色
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦103.9 × 横289.2 cm
- 所蔵
- ボストン美術館
解説
17世紀に入り、徳川幕府が開かれた事で政治の中心は京都から江戸へと移ったが、引き続き京都は文化の発信地として様々な芸能が花開いた。本作は鴨川を中心に、当時も今も京都の繁華街として多くの人々が行き交う四条河原の様子を写した作品である。画面中央を横切る四条通に沿って、上下に竹矢来(たけやらい)に筵張り(むしろばり)の芝居小屋や見世物小屋が建ち並んでいる。これらを仔細に見ると、作品上部では女歌舞伎や若衆歌舞伎、人形操り、勧進相撲など、また作品下部では虎やヤマアラシといった珍しい動物、犬の曲芸など、当時の喧騒が生き生きと描写されている。四条河原の様子を描いた作品は国内外に幾つか現存しているが、その中でも最も詳細に描写した作品として知られている。