四季耕作図襖
しきこうさくずふすま
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金泥引
- 制作
- 綴プロジェクト 第7期 2013-2014年
- 寄贈先
- 旧嵯峨御所大本山大覚寺
原本
- 作者
- 伝 狩野山楽(でん かのうさんらく)
- 時代
- 江戸時代 17世紀
- 材質
- 紙本着色金泥引
- 員数
- 襖十六面
- 寸法
-
春 各面 縦78.0 × 横86.0 cm
夏 各面 縦78.0 × 横84.0 cm
秋・冬 各面 縦177.0 × 横92.0 cm - 所蔵
- ミネアポリス美術館
解説
春夏秋冬の中に田植え、灌水、稲刈り、田起こしなどを描く「耕作図」は、元々農民の耕作の様子を皇帝に教える目的で描かれたのが始まりとされる。儒教において、農業は秩序だった社会の基本とされることから、室町時代にこの画題が中国から日本に伝わったのちには、時の為政者たちによって数多く注文された。本作は元々、正寝殿竹の間を飾ったと言われ、付属文書には、画家大岡春卜が宝暦5年(1755)に大覚寺よりこの絵を拝領したと書かれており、現在は海を渡りアメリカ・ミネアポリス美術館に所蔵されている。本図の構図や筆の運び、岩や木の描き方には狩野派の特徴が良く表れており、落款はないが、本作以外にも多くの作品を大覚寺に残している事から山楽の作と考えられる。