Landscape of the four seasons, approx. 1500–1573, by Shikibu Terutada (Japanese, active mid 1500s). Ink, light colors, and gold on paper. Asian Art Museum of San Francisco, The Avery Brundage Collection, B60D48+ and B60D49+. Photograph © Asian Art Museum of San Francisco.
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四季山水図屏風
しきさんすいずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 和紙に印刷・金彩
- 制作
- 綴プロジェクト 第10期 2016-2017年
- 寄贈先
- 京都国立博物館
原本
- 作者
- 式部輝忠(しきぶてるただ)
- 時代
- 室町時代 16世紀
- 材質
- 紙本墨画金泥引
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦153.7 × 横325.1 cm
- 所蔵
- サンフランシスコ・アジア美術館
解説
作者である式部輝忠の実像は長い間謎に包まれていたが、近年の研究で室町時代後期に関東の画壇で活躍した絵師である事が分かってきた。はじめ仲安真康(ちゅうあんしんこう)、祥啓(しょうけい)ら室町中期の鎌倉画派を学び、のちに小田原狩野派を通じ狩野元信の様式も取り入れ、独自の画風を築いたと考えられる。本作は式部輝忠の代表作の一つとして知られる作品で、右隻から左隻にかけて、連続した情景の中に梅、滝、紅葉、雪山に象徴するかたちで四季が描かれる。岩山や樹林など、個々の対象を執拗なまでに丹念に書きこむ事で作り上げられた世界は、ふんだんに用いられる金泥と相まって、独特の雰囲気を有する。