春秋山水図屏風
しゅんじゅうさんすいずびょうぶ
高精細複製品
- 材質
- 絹本に印刷
- 制作
- 綴プロジェクト 第18期 2025-2026年
- 寄贈先
- 岡山県立美術館
原本
- 作者
- 浦上春琴(うらかみしゅんきん)
- 時代
- 江戸時代 19世紀
- 材質
- 絹本墨画淡彩
- 員数
- 六曲一双
- 寸法
- 各隻 縦178.4 × 横370.2 cm
- 所蔵
- ミネアポリス美術館
解説
備前国(現在の岡山県)に生まれた浦上春琴(1779–1846)は、江戸後期を代表する文人画家・浦上玉堂(1745–1820)の長男である。幼少より詩画に親しみ、30代で京都に居を構えてからは精力的に画業に励み、やがて文人画家として高い名声を得た。
本作は春琴の代表作とされ、落款から父の没した翌年、43歳の制作であることが分かる。春琴による屏風の現存例はきわめて少なく、さらに上質な絹地に描かれる点から、制作の背景には上流階級の依頼など、特別な事情があったことが推察される。
両隻には春琴自らの賛が記されており、右隻には、葉がひらき杏や桃の花が咲く頃、鳥の声に耳を澄ませて春を味わう早春の趣が詠まれている。また左隻には、西風に落葉の舞う山道をひとり進む旅人の目に、谷間から差し込む夕陽の鮮烈な紅が焼き付く、晩秋の情景が謳われる。賛の詩意は、山水の奥へと誘うように各隻の端に描かれた高士の姿とも響き合い、四季の移ろいと旅情を重ね合わせた春琴独自の世界を生み出している。

