WORKS
37

秋冬花鳥図

しゅうとうかちょうず

狩野派

秋冬花鳥図 展示の様子

秋冬花鳥図

しゅうとうかちょうず

高精細複製品

材質
和紙に印刷・金彩
制作
綴プロジェクト 第11期 2017-2018年
寄贈先
談山神社

原本

作者
狩野派(かのうは)
時代
江戸時代 17世紀
材質
紙本着色金彩
員数
襖四面
寸法
各面 縦173.5 × 横141.0 cm
所蔵
大英博物館

解説

金銀の砂子や小切箔が装飾的にまかれた幅広の襖四面に、生命力あふれる花鳥が濃密に描き込まれる。左側に紅葉した楓や芙蓉のもとに遊ぶ雁、右側の面からは雪を抱いた檜や白椿、水辺に憩う鴨の姿が描かれ、季節が秋から冬へと移ろう様子が見て取れる。元来は春夏を描いた襖が存在し、四季花鳥図を成していたのだろう。本作は「大化改新」談合の地として著名な談山神社(旧・多武峰妙楽寺(とうのみねみょうらくじ))に かつてあった学頭屋敷(がくとうやしき)に伝来したと言われ、華やかな本作が当時の繁栄ぶりを偲ばせる。画風から作者を狩野永徳の次男・孝信(1571~1618)とする向きもあるが確定はしておらず、今後のさらなる研究がまたれる。いずれにせよ江戸時代初期の大画面花鳥画として極めて重要な作品であることに疑いはない。

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『文藝春秋』2018年11月号

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綴プロジェクト作品ができるまで

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技の融合により、オリジナルの文化財に限りなく忠実に再現される高精細複製品。その制作プロセスについて紹介します。

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綴プロジェクトの意義や想い、国宝や重文に指定された貴重な文化財や海外に渡った日本美術の高精細複製品の活用について紹介します。