キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 CEO:御手洗 冨士夫、以下「キヤノン」)は、工場における生産現場の自動化(Factory Automation、以下「FA」)の分野において、シーメンス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:藤田 研一)と協業を開始し、さまざまなシステムソリューションを順次発売していきます。
近年、生産現場では人件費の高騰や人手不足などから、FAに対するニーズが高まっています。キヤノンは、こうした市場動向を背景に、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング技術や、画像処理技術などを結集し、工場の「見える化」を実現する「Canon Industrial Imaging Platform」として、生産現場の自動化と生産性向上を促進するための幅広いシステムソリューションを提供していく予定です。
今回、生産現場のデジタル化と自動化に強みを持つシーメンス社製の幅広い製品群と、キヤノンが長年培ってきたイメージング技術を連携させ、FAを支援するさまざまなシステムソリューションを提供していくため、シーメンス株式会社との協業を開始しました。
本協業の第一弾として、シーメンス社製産業用PC「SIMATIC IPC」に、キヤノンの異常監視・録画ソフトウエア“Monitoring Edition”および画像処理ソフトウエア“Vision Edition”をあらかじめインストールし、生産設備への組み込みが可能なFA用システムソリューションとして、2018年3月より順次、国内で販売を開始します。これにより、これまで生産現場では数値データによる収集と分析が主流でしたが、映像データと数値データを組み合わせることで分析できる内容が広がり、生産現場の「見える化」を実現します。
また、今後は、シーメンス社製SCADA※システム「SIMATIC WinCC」と生産現場の映像データを連携させることにより、さらに広範囲の映像データの活用を可能にするシステムを商品化する予定です。
キヤノンは今後も、さまざまなパートナーと協業し、生産現場の自動化と生産性の向上に貢献していきます。