キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 CEO:御手洗冨士夫、以下「キヤノン」)は、映像要約技術を用いた映像解析ソフトウエアの開発・販売を行うブリーフカム社(社名:BriefCam Ltd.、本社:イスラエル、President and CEO:Trevor Matz)を買収することを決定し、株式等譲渡契約を締結しました。なお、本件買収は所要の競争法規制当局のクリアランスの取得を条件とします。
キヤノンは、2016年度からの新5ヵ年計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズV」において、「戦略的大転換を果たし、新たなる成長に挑戦する」をスローガンに、現行事業の再強化を図る一方、事業構造の転換による成長を目指して、新規事業の強化・拡大に取り組んでいます。なかでも、ネットワークカメラを核としたネットワーク映像ソリューション事業を、今後のキヤノンの成長をけん引する新規事業の一つと捉えています。
このたび、映像解析ソフトウエアのリーディング企業であるブリーフカム社を新たにグループに迎え入れることで、ネットワークカメラ、映像管理ソフトウエア、映像解析ソフトウエアの各分野のさまざまな最先端技術やソリューションを提供することが可能となります。キヤノンは今後も、ネットワーク映像ソリューションにおけるグローバルリーダーを目指し、事業を強化していきます。
なお、今回の買収が完了した後も、ブリーフカム社は現在の経営陣によるリーダーシップの下、引き続き独自の映像解析ソフトウエアを同社販売網を通じて市場に提供していきます。
ブリーフカム社の映像要約(Video Synopsis®)技術により、数時間の録画映像を数分の映像に要約することが可能となります。要約された映像は、さまざまな条件(オブジェクトの大きさ、速度、方向、色など)で検索可能で、確認したい映像に瞬時にアクセスできます。ブリーフカム社の映像要約技術は既に、世界40以上の国・地域において、法執行機関、公共輸送機関、医療・教育機関、大企業などで使用されています。