ニュースリリース

2018年5月17日
キヤノン株式会社

平成30年度全国発明表彰「内閣総理大臣賞」を受賞

キヤノンは、公益社団法人発明協会が主催する平成30年度全国発明表彰において、「撮像面位相差オートフォーカス方式を実現するイメージセンサの発明(「デュアルピクセルCMOS AF」に関する発明)」で「内閣総理大臣賞」を受賞しました。また、キヤノンメディカルシステムズが「文部科学大臣賞」を受賞しました。

本発明が初めて搭載された一眼レフカメラ「EOS 70D」(2013年8月発売)

本発明が初めて搭載された一眼レフカメラ
「EOS 70D」(2013年8月発売)

キヤノンメディカルシステムズの超音波診断装置

キヤノンメディカルシステムズの
超音波診断装置

全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に、公益社団法人発明協会が、多大な功績をあげた発明を表彰するものです。「内閣総理大臣賞」は、科学技術の発展と産業の振興に貢献した発明で、最高位の恩賜発明賞に次いで優秀と認められた発明に与えられる賞です。

「デュアルピクセルCMOS AF」に関する発明が「内閣総理大臣賞」を受賞

本発明は、デジタルカメラにおける高画質な撮影とスムーズなオートフォーカス(AF)を両立させた、撮像面位相差AF方式のイメージセンサーに関するものです。動画撮影においてもスムーズなAFを実現するために画素(光電変換部)の分離を試みましたが、その影響で撮影画像の画質が劣化するという課題に直面しました。そこで、分離した光電変換部の感度が互いに重複するように、分離部に工夫を施すことにより、分離されていない画素と同等の感度特性を得ることができました。
本発明は、2013年に世界で初めて製品化されて以来、現在も多くの製品に展開されており、動画撮影においてAFを使った新たな撮影スタイルを提供し、映像表現の幅を格段に広げ、映像文化を大きく発展させることに貢献しています。さらには、撮影画像とともに画素単位の「奥行情報」も取得できるため、被写体形状を立体的に把握できる次世代画像認識技術への応用も期待されています。

【受賞および受賞者】

内閣総理大臣賞 山﨑 亮 (キヤノン株式会社 室長)
発明実施功績賞※1 御手洗 冨士夫 (キヤノン株式会社 代表取締役会長CEO)

キヤノンメディカルシステムズが「文部科学大臣賞」を受賞

キヤノングループのキヤノンメディカルシステムズは「2つの基本波の差周波と第2高調波を利用する超音波診断装置の発明」で「文部科学大臣賞」を受賞しました※2

【受賞および受賞者】

文部科学大臣賞 川岸 哲也(キヤノンメディカルシステムズ株式会社 グループ長)
今村 智久(キヤノンメディカルシステムズ株式会社 参事)
神山 直久(元 東芝メディカルシステムズ株式会社 参事)
発明実施功績賞※1 瀧口 登志夫(キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長)
  • ※1顕著な実施効果をあげている発明で特に優れた発明者に「内閣総理大臣賞」「文部科学大臣賞」などの特別賞が授与され、これを受賞する当該法人の代表者に「発明実施功績賞」が贈呈されます。
  • ※2詳細はキヤノンメディカルシステムズより本日発表したプレスリリースをご参照ください。