- 概要
- 主な仕様
発売年月 | 1965年(昭和40年)6月 |
発売時価格 | 16,000円 1,200円(ケース)、300円(リストストラップ) |
1964年5月、ドイツのアグファ社は、イーストマン・コダック社のインスタマチックシステムに対抗するラピッドシステムを発表した。
35mm幅フィルムを使用する特殊カートリッジ入りのシステムで、カートリッジの装填と同時にフィルム感度の自動設定、ダブルカートリッジによる巻き上げの自動送り、撮影後の巻き戻し不要という簡易方式であった。デミS仕様を基本としセレン光電池式露出計をCdS素子式に変え、セルフタイマーを内蔵したラピッドシステムによるハーフサイズカメラであった。
型式 | 35mmレンズシャッター式ゾーンフォーカス・ハーフサイズカメラ(ラピッドシステム) |
画面サイズ | 24×18mm |
標準レンズ | SH30mm F1.7(4群5枚構成) |
シャッター | セイコーシャ、1/500~1/8秒、B、セルフタイマー内蔵、フラッシュシンクロはX接点式 |
ファインダー | ブライトフレーム付き逆ガリレオ式ファインダー、倍率0.45倍、視野率90%、視野内右側に露出計指針と適正露出窓(絞り目盛り付き)、両端に露出オーバー、露出アンダー域表示と連動範囲外警告、視野下部に近・中・遠距離を表すピクトグラフとレンズのフォーカシングリング操作に連動する距離合わせ用指針 |
焦点調節 | レンズのフォーカシングリングによるゾーンフォーカスマーク式、0.8~15m(∞)、1・3・15m位置に近・中・遠距離を表すピクトグラフ付き、フォーカシングリング上に距離目盛り付き |
EE機構 | CdS素子使用のシャッタースピード優先式EE、 測光連動範囲はEV4.5(1/8秒、F1.7)~17(1/500秒、F16)=ISO 100、 フィルム感度使用域=ISO 25~400(カセットによるオートセット式) |
フィルム装填・給送 | 巻き取り側に空のラピッドカセットをあらかじめ装填、未使用フィルム入りカセットを装填し、裏蓋を閉じ、巻き上げ動作で空送りセットする、撮影ではその都度、空カセットに巻き込まれる、上部回転レバー145度回転(予備角20度)、小刻み巻き上げ可能 |
フィルムカウンター | 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式 |
フィルム巻き戻し | なし |
使用電源 | 1.3VのHM-N型水銀電池1個 |
大きさと質量 | 118×66×50mm、440g |