- 主な仕様
発売年月 | 1981年(昭和56年)5月 |
発売時価格 | 89,500円 |
レンズ構成(群) | 8 |
レンズ構成(枚) | 8 |
絞り羽根枚数 | 6 |
最小絞り | 22 |
最短撮影距離(m) | 0.5 |
最大撮影倍率(倍) | 0.15 |
フィルター径(mm) | 52 |
最大径x長さ(mm)x(mm) | 85 x 99.5 |
質 量(g) | 604 |
キヤノン独自開発のSST(Solid State Triangulation=可動部のない固定化された三角測量)方式による自動焦点機構を持つ、史上初のオートフォーカスズームレンズ。交換レンズのベストセラーとなっていた「FD35-70mm F4(1979年6月)」に、このオートフォーカス機構を組み込み、一眼レフカメラでのピント合わせの自動化を実現した。
SST方式は、2枚の固定ミラーからセンサーに入ってくる被写体情報を電気信号に変換、それをマイクロコンピュータが演算して距離測定を行い、モーターで距離リングを動かしてピント合わせを行うシステムである。センサーには最新技術の固体撮像素子CCD(電荷結合素子)を採用、高い分解性能と低輝度から高輝度まで検出する幅広いダイナミックレンジを持つことから、被写体のコントラストやパターンの大きさなどの影響を受け難い、高精度の自動ピント合わせを可能とした。また、このSST方式は測距機構に可動部がないことから、振動や電気ノイズなどの発生がなく、高級一眼レフカメラにふさわしい高信頼性を備えている。