1994優秀賞
ARTIST STATEMENT
家族の日記
この作品は昨年10月から今年4月までに撮影した家族の写真をまとめたものです。妻の病気は、彼女の死を予感させ、僕らは思いがけない運命に流されました。そんな中で、家族の幸福な光景、平凡な光景、そして苦悩する光景を撮影することは、僕の喜びであり、悲しみでありました。これまで大勢の人々にご心配をかけ、お世話になりました。心より感謝します。ありがとうございました。鉄ちゃん、亮ちゃん、君達が健康で幸福な人生を送れることを願ってやみません。
審査評 選:荒木 経惟
たまらなくいいね。距離という『愛』が入ってるだろ。単純に時間が過ぎていく中に、ものすごいストーリーがある。つらいと思うと撮らなくていいんだけど、でも撮ってしまう・・・。彼女が案外明るいからいいね。ちゃんと説明してみせるというのもいいね。感性より感情、コトが入り込んでくるだろ。これは、愛の空間と時間ですよ。撮った自分自身の感情が写し出されてるね。
PROFILE