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黒瀬 康之

「 UNTITLED 」

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ARTIST STATEMENT

UNTITLED

東京が魅せるワイセツさに惹かれて写真する。
街と女にリアリティー感じてすぐシャッター。
ストロボ写真は、賑やかでそれ自体が事件。
現場に寄せられ写真を撮れば東京の顔で肖像です。
ハプニングに身を任せて写真論より証拠写真。
直感の数だけシャッターを押せば僕の意思もはねのけて写真たちが歩き出し、その後を僕はついていく。

審査評 選: 荒木 経惟

喝が入っている、最高だねぇ。新しいこれからの写真という作品ではないけれど、一番大切な写真の「コト」、他者をあらわにするという、最初の根本のパワーがある。前に言ったドキュメンタリーの意味とは違うんだけれど、他者へ、他の世界へ入り込む強さ、写真力がある。他の応募作品は、自分に入り込んでばかりいるから、なんか女々しい。写真の感性の世界は、俺好きだけど、気持ちいいとか、気持ち悪いとか、それを一切感じさせないこの作品は、ズバーッと突っ込んでくる。明朝ゴシックの言葉でストレートにくる。イイという以外何もない。

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1998優秀賞

黒瀬 康之

UNTITLED

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