1999優秀賞
ARTIST STATEMENT
Snapping in the Australia
私は旅が好きです。現在も旅したい病にかかっています。これらは私の旅した、私のオーストラリアSceneです。すべて私が使ったものなど、思い出深い、とってもメモリアルなものなのです(BUT台紙にしたダンボール以外は・・・)。みんな誰でも自分の好きな景色や場所を持っていると思いますが、今でも目に焼きついている、目を閉じると浮かんでくる“Scene”ばかりを流れにそって制作しました。むこうで拾い集めたユーカリの葉、飲んだBeerの栓、どれひとつとっても、私のオーストラリア“Scene”なので“making”にとりいれました。最後に、私の写真をいつかあなたの出す本の表紙にしたいと言ってくれたオーストラリアンフレンドのタミー(Tammy)へ。Thanks!!
物を作るというのは、本能で起きるものなので、気分がのらないと、何も作りません。でも基本的に、私は何かいつも創作意欲は持っているので、日々その材料を探してはいます。絵を描くこと、コラージュを作ること、詩を書くことなどいろいろです。そして、いつも作品を作るにあたっては、意外性を秘めたものを作りたいと思っています。
審査評 選:サラ・ムーン
何よりもこの作品には魅力があると思います。彼女でなければ出来ない可愛らしいコラージュの手法が、旅の思い出として素直に綴られていて、ある意味では、彼女がこの旅を通して感じた“想い”が直接的なやり方で無理なく見る者を惹き付けているでしょう。オーストラリアの旅行にまつわるさまざまな印象が、画面の上の小さな断片という“かたち”に置き換えられ、結晶しているというのが第一印象。だから、彼女自身も撮ってきた作品の中で、もう一度旅をしているというイメージになり、彼女のオリジナル性を高めていると思う。編集作業は本当に大切な行程。自分らしさにこだわること、他人の真似に走らないことは、作品の品位に関わることだとしみじみ思います。だから、この作品はコラージュだけでプリントは添えない方が賢明だったのでは?その点だけは本当に残念。
PROFILE