2000優秀賞
ARTIST STATEMENT
百日紅
僕は感じた事を日常の中で結びつけようとする癖がある。ここ最近の多くは僕の田舎である茨城で「じゃあ、そこを撮るしかない。」と思い込んでしまった。ほとんど病気の状態で作ったそのイメージ群は、シラフになった僕には理解できる訳もなく、床の上に並べた写真を眺めては途方に暮れるしかなかった。感性が無いと気付いてしまった僕はすべてが馬鹿らしく思えてどうでもよくなってしまった。以前、ある人に「男はウヌボレとミエとカッコとイジだ。」と言われた。ウヌボレだけで写真を撮り、プリントする。ミエとカッコとイジだけで発表し続ける。
審査評 選:ジル・モラ
大変完成度の高い作品です。その始まり方から終り方まで、作品全体の流れが、実によく吟味されています。厳格に選択されたイメージの展開は、彼の一貫した方針によって見事に貫かれていると思います。
PROFILE