2008優秀賞
ARTIST STATEMENT
白夜夜行
アナログ写真では困難であったことが可能になり、新たな技術が生まれた。デジタル写真が発達し、万人に映像を操作することが身近な行為になり、安易にして高度な操作ができるようになった現在。逆にアナログ写真はもっと自由に、あらゆる束縛から解き放たれるべきである。
理想の世界を構築した。
今回選んで頂いた事、本当に感謝しています。
今後の写真制作活動を行っていく上で大きな糧となります。
応募作品形態:額装 1457×1192mm / 742×612mm ゼラチンシルバープリント 8点
審査評 選:南條 史生
モノクロームなんだけれど、ものすごくリッチな世界観を持っている。いろいろな映像を手作業で重ね合わせて、相当複雑な、一種の幻想的なシュールレアリスティックな世界を積み上げていっている。美しくて不可解。イマジネーションの豊かさがある。実際にはない風景を意図的に作り出して、しかもこのくらいの大きなスケール感で見せても破綻がないのは、構成がきちんとできているから。そういう物語性もあるけれど、一方で白黒の陰影が持つ美しさみたいなものもある。両方出しているんだよね。さらに、そのクォリティを見せる方法を知っている。フレーミングやマットの使い方、最後まできちんとコントロールして見せている。仕上げの仕方を知っているよね。
PROFILE
小山 航平Kohei Koyama
1984年8月22日 | 兵庫県生まれ |
2005年 | 2人展「白夜夜行」/ ギャラリー千スペース |
2005年 | 第7回ハッセルブラッド・スクールフォトコンテスト 優秀賞受賞 |
2007年 | グループ展「展2」出展 |
2008年 | 大阪芸術大学卒業制作グランプリ受賞、大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業、 陸上自衛隊 入隊、あわせて制作活動中 |
(2008年当時) |