2015優秀賞
ARTIST STATEMENT
Sweep
瞬間の繰り返しの中で、視覚や意識に触れていく、全ての物事は儚くて、
さらにそれを写真にすると、もっと儚くなる。
自分の中に湧いたイメージや、目に入ったイメージ達を、
他人の持つ潜在意識の水の中に放り投げてみたかった。
見てもらうときも、撮るときと同じくらい楽しい。
生きていると、主観ではないところから、落雷みたいな圧倒的な何かがやってくる事がある。
その一番儚い雷の瞬間が楽しくて写真を撮っている。
応募作品形態:ブック/大四切/23点
審査評 選:澤田 知子
コーデュロイの表紙が必ずしも良いとは思わなかったけれど、ブックを開いた最初のページにあるインパクトの強いセルフポートレートであろう強烈なイメージからはじまって、写真のセンスの良さを感じました。よく考えて編集されていて、作品点数そのものは多い方ではないけれど、豊かなイメージ力とパワーを感じます。このタイプの作品は既視感があるものが多いけれど彼の作品ではそれをあまり感じませんでした。見たことのないイメ―ジを見せてくれました。
イメージする力と作品から感じるパワーに前向きさを感じます。期待を込めて選びました。
PROFILE
新垣 隆太Ryuta Arakaki
1988年 | 沖縄県生まれ |
沖縄国際大学卒業(在学中にカリフォルニアへ留学) | |
2012年 | 4月より戸田嘉昭氏に師事(パイルドライバー入社) |