2016優秀賞
世界の存在に確信を見いだせない。
自分自身を認識することもできず不安に包まれ曖昧さは増していく。
しかし、それらから不意に解放される瞬間がある。
極めて純度が高くクリアな世界が現れる。
その一瞬、その断片を限りなく近い状態で蓄積させている。
そのような思いのもと私は写真を撮っている。
私の作品が誰かの内なる世界の一枚になることができれば自己認識の手がかりとなる。
しかし完成はしない。だからこそ撮っていくのです。
応募作品形態:ブック/A3/顔料インクジェットプリント/40点
おとぎ話のようなものを扱っているように感じさせるビジュアルですが、その中でパーソナルな部分がちらちら見え隠れするのがいいなと思いました。映画的とはいわないけれども、物語、フィクションが見えてきます。写真の並び方で時間を追って見えていくようなものになるのではないかと思い、展示に期待します。
1988年 | 山梨県出身 |
2011年 | 山梨大学教育人間科学部生涯学習課程芸術運営コース卒業 |
2012年 | 写真新世紀佳作入賞 |
2016優秀賞