2016優秀賞
ARTIST STATEMENT
音響写真
私の作品制作のベースとして、「写真メディアを介す」という方法論がある。従来からの「写真」という概念に捉われず、写真と音を組み合わせた作品に新たな表現の可能性があるのではないかと考察する。そこで、私が着目した技法がカメラを使わず光と影を印画紙上に直接焼き付ける技法である「フォトグラム」と、音の指紋とも言われている「クラドニ現象」である。この2つを組み合わせたものを「音響写真」として提示する。
応募作品形態:プリント/B0/インクジェットプリント/8点
審査評 選:澤田 知子
プリントサイズが大きくて強さがあるのに加えて、音を使った繊細さと面白さのある表現に惹かれました。柔軟に「写真」と言うメディアをとらえているところにも期待して選びました。できれば同じ大きさでインクジェットではなく実際のフォトグラムのプリントを見てみたいところです。美しく迫力のある展示を期待します。
PROFILE
松浦 拓也Takuya Matsuura
1991年 | 愛知県出身 |
2016年 | 名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科 修了 |
2016年 | 名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科専任助手 勤務 |