喰田 佳南子

ほんの小さな　優しいこと

「幸せです」そう堂々と言うことにどこか後ろめたさを感じてしまう
笑われるのではと臆病になる
そんな空気感のある現代で
ふと足を止めてみる日常の中に潜む、沢山の生命力。
なんでもない窓の隙間に映る、光と影のコントラストにドキドキしたり。
道端の小さな花から、力強いエネルギーを感じたり。
それは過ぎゆく日々の儚さの中に、誰もが持つ尊い輝き。
私はそれを、小さな優しさで見つめていたい。

応募作品形態：ブック/182mm × 257mm/上製本/39点

審査評　選：上田 義彦

のびやかなで自由であり、今後が期待できるということを評価します。自分がどこに行くのかわからないけれども感じるままに素直に写真が撮れている。観る側も嬉しくなってくるような、素直に伝わる強さを感じます。