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幸田 大地

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2019優秀賞

ARTIST STATEMENT

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本作品は、社会において人がモノや対象をどのように見ているのかという事について、また作品化による他者の保存という自身の継続的なテーマを扱っています。
「亡くなった母のポートレート撮影を継続したもの」としてまとめた作品は、上記2つの意図を同時に成立させるという試みによって最終的な形に至りました。

応募作品形態:プリント 205×285mm/和紙にピグメントプリント/16点

審査評 選: 瀧本 幹也

母親のポートレートを撮っていた作者は、母の死後、生前愛した植物をモチーフにして撮影を再開します。
タイポロジーのようでもあるけれど、標本的に撮るのではなく、生き物として主体化して撮っていることで生命を感じさせます。
尾形光琳の屏風絵からインスピレーションを受けたそうですが、白い背景を物理的に差し込んで撮影することで、遺影のように見えてきます。生と死の境目を曖昧にする、それがこの写真を前にした時、不思議な感覚へ誘います。寂しさ、悲しさ、いろんな感情が入り交る写真です。

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PROFILE

幸田 大地Daichi Koda

1983年静岡県浜松市生まれ
2009年 日本写真芸術学会奨励賞
2013年 Photolucida Critical Mass Finalist
2014年 Unseen book dummy award Shortlisted
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2019優秀賞

幸田 大地

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