キヤノンは、左右両眼の眼圧および角膜厚をフルオートで測定し、角膜の厚さに応じて眼圧値を補正する機能を搭載した非接触眼圧計を開発しました。
新開発の眼圧計は、フルオート非接触眼圧計“TX-F”の後継機種で、フルオートで左右両眼を測定する機能を継承しつつ、操作性をより向上させたモデルです。 また、眼圧と同時に角膜の厚さを測定し、その角膜厚データをもとに補正眼圧値*を自動で計算する機能を新たに追加しました。 これにより、角膜の厚さによる眼圧値への影響を考慮した眼圧検査が可能です。
1台で眼圧と角膜厚を測定することができるため、検査時間の短縮が図れるほか、2台測定機を設置する必要がなく省スペース化にも貢献します。 また、オートアライメント技術により検査眼の検出が容易で、ディスプレイに眼を表示させた後、スタートボタンを１回押すだけで、左右両眼の眼圧および角膜厚の連続測定が可能です。 さらに、カラー液晶ディスプレイやジョイスティックなどの採用により操作性も大幅に向上しており、より簡便で迅速な検査を実現しています。
眼圧は、角膜の厚さが薄いほど低く、厚いほど高い測定結果となることが知られています。 新開発の眼圧計は、角膜の厚さによる眼圧値への影響を考慮し、眼圧測定と同時に中心角膜厚を測定し、補正眼圧値を自動計算して表示する機能を搭載しました。 レーシックなどの角膜屈折矯正手術を受けて角膜が薄くなった被検眼や、角膜が厚いために眼圧値が高くでてしまう被検眼を検査する際にも、補正眼圧値が表示されます。
なお、3月4日から6日まで、イタリア・ミラノで開催される｢MIDO（国際眼鏡・検眼機器展）2011｣会場内のキヤノンブースにおいて、試作機を展示する予定です。
